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本の虫に戻ろう!

博士の愛した数式
博士の愛した数式
小川 洋子

もともと本好きで・・・すが。忙しさにかまけて読んで無かったココ最近。

今年は本を読もう!!
と思い立ったのが昨日です。
今年って。。。。もうちょっと始まってますが。

私の家計はエンゲル指数ならぬ、『書籍代指数』がやばいです。
図書館行けばいいのにね。

なぜか図書館行けば仕事の本を借りてしまうのと、
読みたい本を忘れてしまっているせいなのですが。

なので、本屋に行って「お。これ読む!」と思うと買ってしまう・・・

お金がたまらない理由は、書籍とHANAMIドライブ代です。

というわけで、本屋で買いましたがこの小説。
いま映画化されている、お話です。
詳細に内容を書くことは私がしなくても、あっちこっちで書かれているのでといういつものめんどくさがりやスタイルですが。

数学が苦手な私にって。数字に意味を見出して物語の随所に「かず」に関する話があるところで読みにくくなるかと思いつつすらすら読めました。

ちいさなこどもが話の中に出てくるのですが、この子供と博士に些細なやりとりにほっとすると同時に、こんな気持ちのいいやり取りができるのは、博士に80分のビデオテープの記憶能力しかないからだと、感じました。


博士は80分しか記憶が持ちません。
81分前のことは覚えていなく、毎日が新鮮な。そして恐ろしいことの連続なんです。


いやなことが忘れられるのは、心にとって良いことなのかもしれません。
でも良いことも、つらいことも忘れてしまうのは、心の成長と蓄積がないということ。


幸せなことも。
人を傷つけたことも。

覚えた食べ物の味も、聞いた音楽も。

すべて忘れてしまうというのは、本当に恐ろしいことだと。読んでいるうちに思い知らされました。



よく些細なことで、「全部忘れて、どっかに逃亡!!」とか行っている私ですが。

仲の良いあの人も笑顔も。
両親の心配そうな顔も。

夢に向ってがんばっている友人や、心の妹のあの娘の今日まで走ってきた道のりも。

私が尊敬するあの二人のこともわすれていたら。

私が学んできたこの道のりを忘れてしまうことがあるとしたら・・・。



こんな怖いことってないなって思います。
日々些細なこの日常を。もっと前向きにいつくしみたいと。
読み終わって最初に感じました。



そういう風に読む本ではないのかもしれませんが。
一年の初めに読んで幸せを考えることができたので。
良かった。

at 22:20, ysatis<いざてぃす>, <読書・映画>

comments(0), trackbacks(1)

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びぶりおふぃりあ, 2006/01/09 10:53 PM

オススメ度:☆☆☆☆★ オススメ対象:数学はニガテというあなたへ。 オススメポイント:江夏豊 ツッコミポイント:博士といっしょに息子の心配をする雷のシーンは心配のための心配